7月以降に日本の周辺海域で繰り返し確認されていた中国軍のミサイル駆逐艦などが、東シナ海・日本海・オホーツク海を経て、沖縄県の周辺海域で太平洋から再び東シナ海に戻った。
防衛省は1日、中国海軍のミサイル駆逐艦と補給艦が、前日に沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海へ向けて航行したことを確認したと発表した。
2隻は、7月24日に九州と朝鮮半島の間の対馬海峡、8月8日に北海道の北の宗谷海峡を通過したことを確認していて、太平洋を経て、日本列島の周辺をほぼ一周した形となる。
また、宗谷海峡を通過する際には、ロシア海軍の駆逐艦と航行をともにしていて、太平洋上では、ロシア海軍の艦艇と「共同パトロール」をしていたとみられる。
これらの艦艇の動向については、海上自衛隊の哨戒機などが、警戒や監視、情報収集にあたった。
防衛省は「引き続き警戒監視活動等に万全を期していく」としている。
(※画像は統合幕僚監部の提供)