伊東市議会は9月1日、学歴詐称問題に揺れる田久保眞紀 市長に対して不信任決議を可決しました。散会後、中島弘道 議長は東洋大学や議会事務局の職員に謝意を示しています。

伊東市の田久保眞紀 市長は除籍だったにも関わらず、市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記したことが問題となり、市議会の百条委員会は東洋大学に対して行った文書照会の回答などをもとに「田久保眞紀 氏(伊東市長)が、東洋大学を卒業しておらず、正規の卒業証書が授与された事実はないということが正式に判明した」とした上で、「田久保眞紀 氏(伊東市長)が、4年次に卒業できる見込みがなかったことが裏づけられることとなり、田久保眞紀 氏(伊東市長)が、卒業していたものと勘違いしていたとの主張は明らかに無理が生じる状況であることが確定するとともに、田久保眞紀 氏(伊東市長)は、6月28日以前から自身が除籍であったことを知っていたものと断定できることとなった」と結論付けました。

これを受け、市議会では9月1日、田久保市長を地方自治法違反の疑いで刑事告発すると共に不信任決議案を全会一致で可決しています。

中島弘道 議長は田久保市長に不信任の議決を通知する書面を手渡した後、報道陣の取材に応じ「市政を混乱させ、市民を不安に陥れ、迷惑をかけた市長に対して1つのケジメがついたと思う。順を追って丁寧にやらせてもらった」と述べました。

また、中島議長は東洋大学など百条委員会の調査に協力してくれた人たちに感謝すると共に、「議会事務局がしっかり進め方を勉強をして、資料作りなど日夜残業してやってくれたおかげ。あらかじめ警察とも打ち合わせをしていたようで、すぐに(告発状を)受理してもらった。君たちがいなければできなかったと思う。ありがとう」と目に涙を浮かべ、声を震わせながら議会事務局の職員に対する謝意を口にしています。

テレビ静岡
テレビ静岡

静岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。