線状降水帯による記録的な大雨から1日で3週間です。被災地・八代市の龍峯小学校では、懸命な復旧作業を経て1日、ようやく2学期がスタートしました。

「学校をきれいにしてくれてありがとう」子どもたちからは災害復旧に汗を流したボランティアの人たちへ感謝の言葉があふれていました。

近くで土石流が発生した八代市立龍峯小学校は、校舎や体育館が床下浸水の被害に遭いました。

2学期のスタートは1週間延期になり、その間、教職員や保護者、ボランティアなどが子どもたちを迎えるための復旧作業を急ピッチで進めてきました。

そして、1日。

【寺田菜々海アナウンサーリポート】
「こちらが龍峯小名物の藤棚です。子どもたちと地域のみなさんがこの下で給食を味わいます。発災当初は多くの土砂が堆積していましたが、ボランティアなどの手によってきれいに取り除かれています」

被災を乗り越えた学びやに53人の元気な児童の姿が戻ってきました。

【登校児童】
「おはようございます」

始業式では服部 利恵校長が9月1日が『防災の日』であることも紹介しながら、多くの人の支えで災害を乗り越えたことを写真や動画を使って児童たちに説明しました。
【八代市立龍峯小学校 服部 利恵校長】
「たくさんの人の支えがあり龍峯小学校が元に戻りました。感謝の気持ちをこれからのみなさんの姿で伝えてきましょう」

【6年生の児童】
(校長先生の話を聞いてどんな感想を持った?)
「私たちのために、いろんな所から(ボランティアに)来てくださって、とても感謝しました」

なかには、大人に混じって復旧作業を手伝った児童もいました。

【復旧作業を手伝った山田創介くん(6年生)】
「災害の恐ろしさを身をもって感じたし、〈自分たちにもできることを自分たちで考えないといけない〉と思った」

「これからできることは何か」。学活の時間にみんなで考えた児童たち。そこには「感謝の気持ち」がつづられていました。「復旧をしてくれた人々に感謝して学校生活を送る」「感謝の気持ちを忘れずに生活する」

【八代市立龍峯小学校 服部 利恵 校長】
「運動会とかいろいろな行事があるので、地域に元気を与えられるような子どもたちの姿を見てもらいたい」

今なおエアコンの一部が故障して復旧作業が続いている龍峯小学校。汗を流してくれた人たちに感謝しながら2学期がスタートしました。

【全校児童】
「ありがとうございました!」

テレビ熊本
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