鹿児島県内では豪雨や台風など各地で災害の影響が続いています。

自分が、或いは誰かが被災したとき何ができるのか。

9月1日は防災の日です。

普段の備えと災害への向き合い方について鹿児島市の防災カフェで聞きました。

鹿児島市易居町にあるカフェ茶花。

ただのカフェではなく、防災アンテナショップとしてさまざまな防災グッズが並びます。

この夏、県内ではさまざまな災害が相次ぎましたが、普段の生活に取り入れやすい防災グッズを聞いてみました。

CHABANA茶花 店主・吉永めぐみさん
「ここがガラスじゃなくて強化ポリになっているので、割れにくいし危なくない。普段から習慣にしていて使っていると、いざというときにまずはここに手が伸びる」

つり下げ式のライトは単三電池3本で24時間明かりをともすことができるそうです。

コンパクトにたためる断水への備えも。

吉永さん
「今回の大雨でも断水の地域では給水車から持ってきていたが、重たいのに灯油のタンクみたいなものに、たくさん入れても女性や子供は運びにくい」

美川愛実キャスター
「(たためるウォーターバッグを両手に持って)こちら2つ合わせて12キロですが、確かにずっしり重みはありますが、左右に重さが分散されるので運びやすいです」

こちらの非常用トイレは収納ボックスとして日常使いするのもおすすめだそうです。

このカフェを拠点に防災の入口を作ってきた吉永さん。

さらに災害への理解を深めてもらおうと一緒に活動している人がいます。

認定心理士で防災士の三枝祥子さんです。

三枝さんは8月8日の豪雨で被災した鹿児島県姶良市を被災翌日に訪れ、ボランティア活動にあたったそうです。

防災士・認定心理士 三枝祥子さん
「川のすぐ目の前の家で、一段と低くなっている場所だったので、近隣のものが流れてきた」

ここに住んでいたのは60代の夫婦。

目の当たりにしたのは住宅の被害だけではありませんでした。

防災士・認定心理士 三枝祥子さん
「足が悪く障害があったので、車がないということに一番不安があって、一番おっしゃっていたのが『みんなに迷惑をかける』ということ。『できることを皆さんがすればいいんだよ』とお伝えしながら活動した」

また、女性の夫は暑さの中での復旧作業から熱中症になり、救急車で運ばれる事態になったそうです。

長期間にわたって影響が続く災害。

2人は「備え」と同時に「頼ること」の大切さも訴えています。

CHABANA茶花 店主・吉永めぐみさん
「今終わってないです。霧島にしても南さつまにしても。だから忘れないで教訓にしたり参考にさせてもらうことが本当に大事じゃないかなと思う」

鹿児島テレビ
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