この夏、鹿児島県内では台風12号による被害もありました。
台風12号の影響で氾濫した和田川からほど近く、水が校舎のすぐそばまで迫った鹿児島市の和田小学校でも1日朝は2学期の始業式が行われました。
鹿児島市の和田小学校では、熱中症対策のため、校長室と各教室をリモートで結び、始業式が行われました。
ここでは8月21日、県内に上陸した台風12号の影響で、すぐそばを流れる和田川が氾濫。
校舎付近まで水が迫ったり、敷地内に土砂が侵入したりする被害が出ました。
さらに児童が通う和田地区では、多くの住宅で浸水被害も確認されています。
そんな中、教職員が土砂を取り除く作業などにあたり、無事に始業式を迎えた和田小学校。
式では、台風の被害について触れる場面も―
和田小学校・中村宗義校長
「水が校舎の中には入らなかったものの、校庭は30cmくらい漬かっていました。みなさんの中にも被害に遭った家があると思います。心配なことや悩みがある人は後で担任の先生にお話をしてください」
式のあとは、それぞれの教室で学級活動です。
3年1組では32人の児童が元気な姿を見せていました。
和田小学校 3年1組担任・佐々木教至さん
「みんなが今こうやって学校に当たり前に来ていることは実は当たり前ではありません。みんなが今こうやって元気に来られていることも、被害に遭わず来られたことも、とても素晴らしいこと。そのことをありがとうという気持ちで過ごしていきましょう」
このクラスでは大きな被害を受けた児童はいなかったものの、台風のおそろしさをそれぞれ身をもって体感したようです。
児童
「(家の)横がバァーって川みたいに流れていました」
「(道路に)水があって、そこにタイヤが引っかかった。(タイヤは)抜けたけどヤバかった。ちょっとビビりました」
「雨の音がいっぱいして、留守番だったから怖かった」
とはいえ、夏休みも怖かったことばかりではありません。
児童たちは夏休みの思い出を書いた「夏休み新聞」をお互いに鑑賞したり、2学期の目標を決めたりして、久々の学校での時間を楽しんでいるようでした。