8月の大雨で不通となっているJR肥薩線では、1日からバスによる代行輸送が始まりました。

利用者からは喜びの声が聞かれた一方、早期の路線再開を求める声も上がっています。

午前4時半ごろ、鹿児島県湧水町のJR吉松駅。

夜明け前のまだ暗い駅前に2台の大型バスが止まると、通学に利用する高校生たちが乗り込んでいきました。

JR肥薩線では、8月の大雨で線路の土台が崩壊し、吉松~隼人間で運休。

年内の再開は難しい見通しとなっています。

そのためJR九州では1日からバスによる代行輸送を始めました。

利用者からは喜びの声が上がる一方、吉松駅の場合、始発便の出発時間は列車より30分ほど早い午前4時50分。

さらに乗車時間も隼人駅に向かう場合、列車のほぼ2倍の2時間ほどかかるとあって、早期の路線再開を求める声が聞かれました。

高校生
「夏休みの間はずっと親に送ってもらっていた。親には感謝しかないです。うれしい。できるだけ早く(鉄路を)復旧してほしい」
「(家を4時)40分ぐらいに出ているのでけっこう早いです(いつもより)30分ぐらい。(バスは)ちょっと窮屈かなと思う」

湧水町・池上滝一町長
「今年いっぱい(の再開)は到底無理だということなので中長期的になることを覚悟しながら、行政としての支援のあり方を真摯に考えたい」


肥薩線の吉松・隼人間のバス代行輸送を改めて見ていきます。

吉松発は始発が4時50分で朝3便、夕方2便、隼人発は朝2便、夕方4便で、朝夕の通勤、通学時間帯に合わせて1日11便の運行となっています。

ただし途中の中福良と表木山には停車しません。

また、土日祝日の運行はありません。

お伝えしたように吉松・隼人間は通常の倍近くの2時間ほどかかるということで、列車の運行再開が待たれますね。

鹿児島テレビ
鹿児島テレビ

鹿児島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。