「防災の日」の9月1日、大石田町で「防災学習」が行われ、参加した児童は「災害から命を守るにはどうすればいいのか」を考えた。
大石田町の「防災学習」は、災害について当事者意識をもち、1日に学習した知識を家族に話すことで、災害から命を守る手段につなげてもらおうと開かれた。
はじめに住民の防災意識の向上などの活動をしている地域防災専門員・下山田哲也さんが町内で発生する可能性のある災害について説明した。
大石田町では2020年に水害で起こっていて、人的被害はなかったものの町内の住宅で床上・床下浸水が95件発生するなど大きな被害があった。
児童たちは災害に備えて自分が何をすればいいのかを事前に決めておく「マイタイムライン」を考えたり、非常持ち出し品をリストアップしたりするなど、もしもの時に備える大切さを学んでいた。
(児童)
「もし災害が起きた時に、いつでも避難できるよう普段から準備をする」
「実際に災害が起きた時にきょう学んだことを生かして避難したい」
(大石田町地域防災専門員・下山田哲也さん)
「きょう学んだことは、自分や家族の準備するもの・行動の手順をしっかり確認しながら、安全に確実に避難してもらうことにつながる」
町は、小学生を対象にした「防災学習」の実施が初めてで、2026年度以降も続けていきたいとしている。