あす(2日)、自民党の参院選敗北の総括が公表されますが、石破茂首相が続投できるかどうかにかかる、自民党総裁選挙の前倒しに対する所属国会議員と47都道府県代表の投票の結果が注目されます。

政治ジャーナリストの青山和弘氏は「石破茂首相はかなり難しい局面に追い込まれつつあるという状況だと」と指摘します。


■総裁選前倒し求める閣僚が辞任した場合、人事ができるのか?

【青山和弘氏】「石破首相は今、相当窮地に追い込まれつつあると思います。
総裁選前倒しが行われるかどうかまだわかりませんが、副大臣や政務官からも前倒しに賛成の声が出始めています。

私の取材では閣僚からも賛成の署名が出るのはほぼ確実な情勢になりつつあります。
ですので、一定程度の数が『もう石破さんやめろ』という声を上げるなかで、(大臣などが)ポストを辞職したときに、代わりに誰を(新しい大臣に)入れるのかという人事がどこまでできるのか、という問題にもなってくる」

■自民党内政局のための「解散総選挙」は大儀がない

【青山和弘氏】「そんな中で、(総裁選前倒しの)署名を提出するということになると、顔ぶれが天下にさらされるわけですから、その前に(石破首相の)自発的な辞任を求めようという声は必ず高まってくると思います。

返す刀で解散を打つという案も浮上していますが、やはり解散の大義がない。
自民党内の政局のために衆院を解散するというのは筋が通らないので、やはり石破茂首相としてはかなり難しい局面に追い込まれつつあるという状況だと思います」

(関西テレビ「newsランナー」2025年9月1日放送)

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。