全国屈指の大きさを誇る総社市の前方後円墳、「作山古墳」で、保存・活用に向けた初めての発掘調査が9月1日から始まりました。

総社市の「作山古墳」は、古墳時代の5世紀中ごろに造られた全長282メートルの前方後円墳です。県内で2番目、全国で10番目の大きさを誇り、吉備の国の有力首長が葬られていると考えられています。

1日に始まった発掘調査には市の職員や地元住民ら約20人が参加し早速、円筒埴輪の一部が見つかりました。

作山古墳は墳丘の浸食が進む一方、自由に立ち入ることができるため見学路の整備などが課題となっていました。総社市は、古墳の保存・活用に向けた計画を策定するため2025年度から発掘調査を行うことを決めました。

(総社市 片岡聡一市長)
「どうやって吉備王国ができていったのかを明らかにする発掘調査。先人、先祖を知ることによって市民にとって大きな誇りとアイデンティティ-になると思う」

発掘調査は、2030年度まで6年かけて行われ、古墳の正確な規模や形、表面の遺物などを明らかにすることにしています。

岡山放送
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