解体を決めた香川県に対し、民間団体が再生に向けた提案を行っている旧香川県立体育館について、香川県の池田知事は9月1日、予定通り2日から解体工事の入札を開始する考えを示しました。
世界的な建築家、丹下健三さんが設計した高松市の旧香川県立体育館は老朽化と耐震不足のため県が10億円をかけて解体されることが決まっていて、解体工事の業者を決める入札が2日から始まる予定です。
一方で建築家などでつくる民間の団体が、体育館をホテルとして再生させる計画を提案し、8月28日に香川県と県教委の担当者と初めて面会しました。県側が指摘した事業主体の具体性と安全性について意見交換を行いましたが、大きな地震が発生した際に倒壊の懸念があるとする県側の考えは覆らず、池田知事は当初の予定通り2日から入札を開始する考えを示しました。
(香川県 池田豊人知事)
「現時点では今の県の方針のスケジュールで進めることが適切と考える」
旧香川県立体育館を巡っては、団体側が解体工事の差し止めを求めて仮処分申請の準備を進めています。