9月1日は「防災の日」です。大地震に備え住宅の耐震化につなげてもらおうと岡山県庁では耐震シェルターの展示が始まりました。
この展示は、耐震シェルターの実物を見てもらい防災意識を高めてもらおうと岡山県が2024年から行っているものです。
木製の耐震シェルターは、部屋の内側から設置することができるもので、広さに合わせて安全な空間が確保できます。条件にもよりますが、3畳の広さの場合、価格は60万円ほどということです。
(竹下美保記者)
「寝ているときでも安心です。こちらは防災ベッドで鉄骨に囲われていて、重さは16トンまで耐えられる」
30年以内に80%の確率で発生するとされる南海トラフ地震では、岡山県で4690棟が全壊すると想定されています。岡山県の住宅の耐震化率は2019年度で82%となっていて、国は2035年までに耐震化を終えたいとしています。
会場では、住宅の耐震改修費用やシェルターの購入費用などの一部を自治体が補助する制度も紹介されています。
(岡山県建築指導課 川内秀治主幹)
「昨今、資材価格も高騰していて、建物全体を耐震化改修するのは難しい場合もあるが、より安価な耐震シェルターや防災ベッドという対策もあるのでそういったことも検討してほしい」
耐震シェルターは、岡山県庁1階の県民室で9月5日まで展示されています。