自民党は2日にも参議院選挙の総括をまとめ、総裁選前倒しの是非を問う手続きに入る見通しで、党内の攻防が激しくなりそうです。
赤沢経済再生相:
総裁選の前倒しを求めるという行動はしません。連続性のある形で今の仕事を続けて、きちんと結果を出したいと思っているので、私自身にとっては必要性は感じないっていうことですね。
赤沢経済再生担当相はFNNのインタビューで、総裁選前倒しを求めない考えを示しました。
石破内閣では、週末、斎藤財務副大臣が自身のSNSで総裁選前倒しを求め、「副大臣の辞任を求められれば辞任する」と投稿しました。
一方、小泉農水相は1日、民放番組で「たとえ閣内にいる政務官、副大臣でも、1人の議員という立場で危機感を持った思いを表明するのは、あるべき姿勢の一つだ」と述べました。
青井実キャスター:
党内では、総裁選前倒し賛成派と慎重派が入り乱れているように見えますが、ここにきてなぜ、石破内閣から前倒しを求める声が続々と出ているのでしょうか。
SPキャスター・岩田明子氏:
いろんな見方がありますが、自民党の選挙管理委員会で前倒しの是非を取り扱うにあたって、記名か無記名かという議論の時に記名を求める意見が多く、そのやり方がある意味、議員であれば名前を出すのは当然の行動ではありますけれども、一方で投票の秘密という視点もあります。投票の秘密という論点についてあまり議論がなされなかったことが、少し強権的というふうに映ったというところもあるかもしれません。
青井実キャスター:
森山さんの進退も含めて注目ですが。
SPキャスター・岩田明子氏:
そこが1番の争点だと思います。森山幹事長は、周辺に辞意を表明していますけれども、他の役員も辞めるのかどうか。ここが政局の大きな鍵を握ってくることになると思います。
(「イット!」9月1日放送より)