全国の花火師が技を競う全国花火競技大会「大曲の花火」が8月30日、秋田県大仙市で開かれました。希望と平和を祈って打ち上げられた1万8000発の花火が訪れた人たちを魅了しました。
30日に大仙市で開催された全国花火競技大会「大曲の花火」。
午後4時過ぎ、花火会場へと続く道には多くの人の波ができていました。天気も良く、訪れた人たちは開幕前から花火を心待ちにしていました。
埼玉から訪れた人:
「夏は初めてで、本当に楽しみ。一杯飲んで盛り上がろうかと思う」
宮城から訪れた人:
「子どもたちと大会提供の花火を一番楽しみにしている」
夜花火の前に行われたのは、大手製薬会社が特別に企画したドローンショーです。約1300基のドローンが大曲の空をキャンバスに会場を盛り上げます。
そして午後6時50分、夜花火が始まりました。全国28の花火業者が完成度の高さや芸術性を競います。
打ち上げられたのは約1万8000発の花火。形にとらわれない「創造花火」が夜空を彩ります。
審査の結果、茨城県の野村花火工業が、最高賞となる内閣総理大臣賞を2年ぶりに受賞しました。
目玉となる大会提供花火は、フィンランドの作曲家の交響詩『フィンランディア』に合わせて打ち上げられ、希望と平和への祈りを表現しました。
5分余の間に打ち上げられた花火は約2200発。会場は最高潮に達しました。
東京から訪れた人:
「最高!キラキラでボロ泣きした」
宮城から訪れた人:
「大会提供が良かった。オレンジ色の花火が下からくるところがきれい」
宮城から訪れた人:
「メッセージは伝わりました。いま世界でいろいろなことが起きているので、何ごともなく平和に。日本も落ち着かないので落ち着いてほしい」
夜空に輝く大輪の花の数々に訪れた人たちは引き込まれていました。
10月4日には「大曲の花火 秋の章」が行われます。