長崎県が7年後の完成を目指す東彼・川棚町の石木ダムの建設現場に31日、大石知事が視察に訪れ、工事の進捗状況を確認しました。

大石知事が訪れたのは、川棚町川原(こうばる)地区の石木ダム建設現場です。

大石知事が現場を公式に訪れるのは8回目で、佐世保市の宮島大典市長、川棚町の波戸勇則町長とともに県道の付け替え工事などを視察しました。

大石賢吾知事 
「大分、景色が変わった」

石木ダム事業をめぐっては佐世保市の水道水の確保などを目的に50年前に事業が採択され、地元住民などの抗議が続く中、2021年に本体工事が始まりました。

大石知事は31日の視察とあわせ、地元住民との面会を希望しましたが、住民側は受け入れず実現しませんでした。

大石賢吾知事
「ふるさとを思う13世帯の方々の思いがどれだけ大きいか尊いかは十分理解しているつもりだが」「県民の皆さまの安全安心、佐世保市の方々の水の確保ということからは広域行政の責務としてしっかり完成しないといけないと思いを新たにした」

県によりますと、石木ダム事業の進捗率は52.3%で、県は2032年度の完成を目指しています。(2025年3月末時点 事業費ベース)

大石知事は、県が反対派に向けて開いている説明会に出席したい考えを示しています。

テレビ長崎
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