29日午後、自民党の参議院選挙の総括委員会が行われました。
注目は、参院選敗北の石破首相の責任は明記されたのかです。

国会記者会館から、フジテレビ政治部・木村祐太記者が最新情報をお伝えします。

会合は1時間15分ほど行われましたが、29日は結論は出ませんでした。
総括の報告書の素案が示されましたが、様々な意見が出たため、来週9月2日に改めて総括委員会を開いてまとめることになりました。

29日に出席した幹部は、これまで1カ月ほどかけて地方組織や友好団体など様々なところからヒアリングをしてきました。
関係者によりますと、「それぞれが真剣な面持ちで意見を出し、これは盛り込んだ方がいいというものもあったので、示された素案に追加する形で網羅的に盛り込むことになった」という話でした。

──来週火曜日に改めて委員会ということだが、本当にまとまる?

1党の執行部は、その日の午後に全ての国会議員を対象とした両院議員総会を開きたいとしています。そのため、それまでにまとめると思います。
むしろ、その案を総会の場にかけて、色々意見を出してもらうという形になります。

──公約に掲げた2万円の現金給付を敗北の原因として盛り込む?

これについては盛り込む方向です。
野党が減税などの政策を打ち出す中で、「国民に寄り添う政策を打ち出せなかった」と結論づける方向で調整しています。

──盛り込まれた場合、「2万円の現金給付」は実現せずに立ち消えになる?

それについては、少し切り分けて考える必要がありそうです。2万円給付が敗北の原因の1つとする一方で、自民党は今も政権与党の座にあります。

負けて自民党が野党になっていたとしたら2万円給付の話は立ち消えになりますが、与党として国民に対して公約として掲げた以上、実現に向けて動かなければ「自民党は公約を守らない」と批判にさらされる可能性があります。
そのため、今後は給付に否定的な野党の意見も聞きながら、給付をどうやって実現していくか探っていくことになると思います。

──石破首相の敗北の責任は明記される?

党幹部に話を聞いたところ、「石破首相個人の責任という形ではなく、自民党全体の責任ということを盛り込む」と話していました。
例えば、選挙期間中にあった参議院議員の失言なども今回の報告書に入る見通しです。
首相の責任だけではなく、党として敗北をどうとらえるかというところを網羅するというのが報告書のポイントになると思います。

──本来、石破首相を支える内閣の中からも“石破おろし”の声が出てきているが、そのあたりは?

ちょうど29日の昼ごろに、前回の総裁選で茂木前幹事長を支持した旧茂木派の中堅議員ら10人が集まり、この10人が総裁選の前倒しを求める方向で意見が一致したということです。
その中には、副大臣2人、政務官2人の合わせて4人の内閣のメンバーが入っていました。
ただ首相周辺は元々、「閣内からの前倒し要求は10人程度と見ている」と話していました。
織り込み済みのところもありますが、その一方で首相周辺は「前倒しを要求するなら辞表を提出するのが筋だ」とけん制していて、それに対して閣内でどこまでこうした動きが広がるかは流動的だと思います。

──この総括を受けて納得するのか、加速するのか、収束するのかはどう見る?

あるベテラン議員に話を聞くと、「総括の内容よりも、森山幹事長ら執行部がどう責任をとるのかという点が焦点ではないか」と話していました。
実際、報告書の内容と執行部の責任、これらを総合的に見て判断したいという議員も少なくありません。
そうした議員が、やはり責任の所在があいまいで納得できない、というようなことになれば、一気に総裁選前倒し論が強まる可能性もあります。
ただ、現時点では大きなうねりにはなっておらず、全ては2日の総括を受けて、号砲が鳴るという形だと思います。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

政治部
政治部

日本の将来を占う政治の動向。内政問題、外交問題などを幅広く、かつ分かりやすく伝えることをモットーとしております。
総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。