渇水による農地への被害が発生している新潟県上越市で8月28日、新米の検査が始まりました。品質への影響も懸念されましたが、平年並みの半数が一等米となり、関係者からは安堵の声が聞かれました。

28日朝、上越市のJAえちご上越の施設で行われたのは、8月に収穫されたコメの早生品種『つきあかり』の初検査です。

上越市では猛暑が続き、6月下旬から1カ月以上まとまった雨が降らず、地面にひびが入り、稲が枯れてしまった田んぼも。

水不足により、多くの田んぼで被害が出る中、市は消雪用の井戸水を活用し、農業用水の確保に努めるなど対策にあたってきました。

こうして迎えた新米の初検査…

【検査員】
「品質概況は、粒の張り・厚さ、ともに平年並みで良好」

渇水被害による品質への影響も懸念されましたが、この日の検査では平年並みの半数が一等米となりました。

【JAえちご上越 経営管理委員会 羽深真一会長】
「平年だいたい50~60%が一等ということになっているので、そういった意味で平年並みであった。頑張っていただいた結果で感謝申し上げます」

品質に関して安堵の声が上がった一方…

【JAえちご上越 経営管理委員会 羽深真一会長】
「ただ、収量には少し丈も短めであったので、影響は収量についてはあるのかなと、懸念が少しある」

収量については渇水の影響を受ける懸念が残り、関係者は注視していく考えです。

JAえちご上越管内のつきあかりは28日に出荷が始まり、来週からスーパーなどの店頭に並ぶ予定です。

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。