仮釈放を間近に控えた岩国刑務所の受刑者が、広島市の会社で就業体験をしました。
この取り組みの意義と受刑者の思いを取材しました。

<入室の様子>
「じゃあ座っていただいて…」

覚せい剤取締法違反の罪で岩国刑務所に服役している50代の(仮名)「ユヅさん」仮釈放を間近に控えています。

28日、刑務官とともに訪れたのは、広島市西区の人材紹介会社バンケットサービス。

ユヅさんは刑務所で採用面接をうけ、仮釈放の後、ここで働く事になっています。

【バンケットサービス・内藤貴明社長】
「労働力が枯渇している中にあって、受刑者の方が社会復帰した際に、貴重な労働力になると思って(受け入れている)」

岩国刑務所では、生活のギャップを減らすため、改善・更生が特に認められる受刑者に限り、出所後の勤務先で事前に就業体験をさせる取り組みを行っています。

ユヅさんは、10年ほど前に覚せい剤の使用の罪で初めて収監され、その後も、3度、出所しては再犯を繰り返してきました。

【(仮名)ユヅさん】
「こういうところ(刑務所)に戻らないための目標で貯金したりとか、ある程度たまれば旅行に行ったりとか、ちょっとした夢なんですけど、そういうのを叶えながらやっていきたいと思っています」

テレビ新広島
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