27日、東京地検特捜部が強制捜査に乗り出したのは、現役国会議員の事務所だった。

日本維新の会・石井章参議院議員(8月8日 両院議員総会):
それでは国会議員団代表選挙を始めます。まず国会議員団の規約を確認させていただきます。

日本維新の会の会合で司会役を務めていた、石井章参議院議員の事務所に捜査のメスが入った。
勤務実態のない人物を公設秘書として届け出て、国から給与を不正に受け取っていた疑いが浮上した。

地方議員を長く務め、国会議員も衆参あわせて3期務めているベテラン議員に浮上した詐欺疑惑。
渦中の石井議員は、今どこにいるのか?
勤務実態ない人物を公設秘書として届け出て…
日本維新の会の石井章参議院議員に浮上した秘書給与の詐欺容疑。

フジテレビ社会部・八重澤亜有美記者:
東京地検特捜部の係官が、石井議員の自宅に入っていきました。

東京地検特捜部が27日、茨城・取手市にある自宅や地元事務所、さらに議員会館内の事務所の捜索に入り、強制捜査に乗り出した。

関係者によると、石井議員は勤務実態のない人物を公設秘書として届け出て、国から支払われる秘書給与をだまし取っていた疑いがあるという。

国会議員1人につき、3人まで雇用可能な公設秘書。

その給与は、国の税金から支払われている。

党の幹部に浮上した疑惑に対し、日本維新の会の横山代表は「捜査に全面的に協力する」としたうえで…。

日本維新の会・横山英幸副代表:
事実であれば、言語道断だと思います。状況をしっかり確認しながら、党としての対応を決めていくことになろうかと思います。
過去にもあった公設秘書の給与をめぐる問題
国会議員による公設秘書の給与をめぐる問題は、過去にも…。

辻元清美議員(2002年3月):
本当に申し訳ありません。

2002年に発覚したのが、当時、社民党に所属していた辻元清美議員が、勤務実態のない人物を政策秘書として登録。

支払われた給与の一部を「名義料」としてその人物に支払い、残りを流用していた。

また、自民党に所属していた広瀬めぐみ元参議院議員も、2022年から1年間、公設秘書の妻を勤務実態がないにもかかわらず、第二秘書として登録するなどし、大きな問題となった。
またも浮上した、秘書の給与をめぐる疑惑。
当の本人はどこにいるのか?
石井議員の行方について、維新の会の幹部は…。

日本維新の会・中司宏幹事長:
本人とはまだ連絡が取れていないんですけれども、しっかりと事実関係、党としても把握をさせていただいて、しかるべく対応していきたいというふうに思っています。

特捜部は、石井議員の事務所関係者などへの聞き取りや押収した資料などから、資金の流れの解明を進めるものとみられる。
(「イット!」8月27日放送より)