福岡・太宰府市の楠田大蔵市長が若手漫才師の日本一を決める「M-1グランプリ」に出場することを発表した。
6月には、三重・四日市市の森智広市長が「M-1」出場を発表していて、決勝で“市長対決”が見られるか注目される。
コンビ名「市長課長」で「M-1グランプリ」出場を発表
驚きの発表が飛び出したのは、福岡・太宰府市長の会見だった。

福岡・太宰府市 楠田大蔵市長(26日):
「市長課長」というコンビ名で、「M-1」に出場するということを計画しております。
太宰府市の楠田大蔵市長が、若手漫才師の日本一を決める「M-1グランプリ」に出場することを発表したのだ。
その“相方”が、市の応援大使を務めるタレントの高田課長さん。

コンビ名「市長課長」で挑む。
市長がなぜ、M-1に出場するのだろうか。
先ほど本人に話を聞いた。

福岡・太宰府市 楠田大蔵市長(27日午後1時ごろ):
やっぱり太宰府って、非常に観光地としても、あと猛暑の記録も昨年作りまして、非常に関心を持っていただいています。(一方で)オーバーツーリズムの件とかですね、そうした課題もやっぱりどうしてもあるので、 そういうのもひっくるめて、ぜひ太宰府に関心を持ってもらいたいと。

国会議員も務めた楠田市長は、当時最年少の34歳で防衛大臣政務官に就任し、その後 市長に転身した。
どのようなネタを準備をしているのか、こっそり教えてくれた。

福岡・太宰府市 楠田大蔵市長:
「『市長課長』です」と出てきて、いきなり「有権者の皆様、きょうはありがとうございます」、そういうことから始まるんです。

福岡・太宰府市 楠田大蔵市長:
政治の風刺としては、最近やっぱり学歴の問題とかですね、そうした中で居座りを続けられるとか、そうしたことが話題になってますけども。今回を機に卒業の証明書も取り寄せましたので。
太宰府市民からは「まずはすごいびっくりなのと、あとは楽しみです。応援したいですね」「ふざけているとか思う市民もいるかもしれませんけど、決勝まで頑張ってほしいです」などの声が聞かれた。

現在2期目の楠田市長は、次の市長選に出馬しないことをすでに表明していて、“町おこしのラストスパート”として、M-1で優勝を目指すとしている。
三重・四日市市の森智広市長もザブングル加藤さんと組んで出場
M-1に出場する市長はほかにも。

四日市出身・ザブングル加藤さん(6月):
コンビ名発表します。こちらです。「三重県四日市」、まさかの“どストレート”で行きたいと思います。

三重・四日市市の森智広市長は、地元出身のお笑い芸人・ザブングル加藤さんとコンビを組み、M-1に挑む。
市の観光大使を務める加藤さんがイベントに出演した際に意気投合して、出場を決めたという。
加藤さんの持ちネタといえば「カッチカチやぞ!」だが、今回は封印する。

ザブングル加藤さん:
もはや「くやしいです」と「カッチカチ」はM-1で通用しないです。僕の中で考えているのは、申し訳ないんですけど、市長にボケをやっていただいて、僕がツッコミかなと思っております。僕がキレながらツッコむみたいな。
「市長課長」は9月6日に福岡市で行われる1回戦に、「三重県四日市」は9月下旬に名古屋で行われる1回戦に臨む。

福岡・太宰府市 楠田大蔵市長:
そうですね、決勝で本当にまたぜひお会いしてですね、戦ってみたい。

M-1での“市長対決”は見られるだろうか?
(「イット!」8月27日放送より)