日本維新の会の石井章参議院議員が勤務実態のない公設秘書の給与を国からだまし取った疑いで、東京地検特捜部が強制捜査に乗り出しました。
東京地検特捜部は27日午前10時20分ごろ、詐欺の疑いで参議院議員会館にある石井章議員の事務所や、茨城県取手市にある地元事務所の家宅捜索を行いました。
関係者によると、石井議員は勤務実態のない人物を公設秘書として届け出て、国から給与を不正に受け取っていた疑いがあるということです。
公設秘書は特別職の国家公務員で、給与は国費で負担されることになっています。
■横山・維新副代表「捜査に必要な手続きは党として全面的に協力していく」
大阪市長で日本維新の会の横山英幸副代表は、疑惑について次のように述べました。
【横山英幸・日本維新の会副代表】「国会議員でそういう事例は過去にあって、大変厳しい処分になるわけですし、事実であれば言語道断。(捜査の)推移を見守っていきたいと思いますし、捜査に必要な手続きは党として全面的に協力していくことになるかと思います」
特捜部は今後、関係者から事情を聴くなどして、秘書給与をめぐる資金の流れなどの解明を進めるものとみられます。