世界初、世紀の大発見だ。
17年前、札幌市南区の豊平川で市民が見つけた化石が、新属新種のセミクジラの化石とわかった。
世紀の大発見 和名は「サッポロクジラ」
「(新属新種と判明した瞬間は)やった!という気持ち。自分が住んでいるマチの名前がついた生き物は、そんなにいっぱいあるわけではない」(札幌市博物館活動センター 田中嘉寛学芸員)
2008年10月、札幌市南区小金湯の豊平川で散歩中の男性が化石を発見し、市博物館活動センターなどが調査を進めていた。

目や耳などの骨の形状が他のセミクジラとは異なっていて、8月21日、海外の学術誌に新属新種の化石と発表された。

和名は「サッポロクジラ」。
約900万年前のもので体長は約13メートルと推定されている。
サッポロクジラの化石は、8月30日までは市博物館活動センターで展示。9月12日からは北海道大学総合博物館で企画展が開かれる。
