先月行われた参議院議員選挙に絡み、自身が経営するパチンコ店の店員らおよそ60人に対し、比例代表で立候補した候補に投票する見返りに報酬を支払う約束をしたとして、鹿児島県警を含む1都7県の合同捜査本部は東京の会社社長ら男女6人を公職選挙法違反の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、パチンコ店の運営会社(デルパラ)の代表取締役社長で韓国籍の山本昌範こと李昌範容疑者ら男女6人です。
警察によりますと、李容疑者らは、経営するパチンコ店の店員など60人に対し、先月行われた参院選で自民党の比例代表で立候補した阿部恭久氏に投票すれば、3000円から4000円の報酬を支払うと約束した公職選挙法違反の疑いがもたれています。
警察は全員の認否について明らかにしていません。
逮捕された全員が阿部氏の選挙運動員で、7月に行った社内のウェブ会議で各店長に指示を出したということです。
デルパラは、全国で31店舗のパチンコ店を運営していて、今年1月には鹿児島のモリナガを買収し、李容疑者はモリナガの社長も兼務しています。
合同捜査本部は、李容疑者らが各店舗の店長を通じて、250人以上に報酬を約束したとみていて、この中にはモリナガの店員も含まれているということです。