県内でクマの被害や出没が相次いでいることを受け、米沢市と鶴岡市などが県に対し抜本的な対策などを求める緊急要望を行った。
26日、吉村知事に緊急要望書を手渡したのは、米沢市・鶴岡市・新庄市の3つの市。
要望書では、クマを出没させないための予防策として、河川沿いの不要な樹木の伐採を含めた整備を進めることや、事前に出没を検知するためのセンサーカメラの設置などを求めた。
また、市街地にクマなどが出没した際、市町村の判断で猟銃の使用を可能とする「改正鳥獣保護管理法」が9月から施行されることを受け、県が主導して研修会などを開くよう要望している。
(米沢市・近藤洋介市長)
「支障木は切るのが大変で、予算措置も必要。それについて補正予算も含めて受け止めてもらえたと思う」
要望を受け、吉村知事はクマの出没が増える秋に向け、まずは河川沿いの不要な樹木などの伐採についての支援を早急に検討すると回答した。
県内では、2025年のクマの目撃情報が8月17日時点で839件に上り、統計が始まった2003年以降で過去最多を更新している。
これまで年間で最多だった2020年の795件をすでに上回る数字となっている。