愛媛県・松山市駅前の再開発に伴って、市内電車の電停が78年ぶりに新しくなりました。新しい乗り場で迎えたけさの通勤ラッシュ。利用客の反応は…?
青木稜悟記者:
「朝の松山市駅前です。伊予鉄道の郊外線から降りてきた通勤客らが新しくなり、近くなった市内電車の乗り場へと次々と流れ込んでいます」
松山市駅前の再開発に伴い、24日、78年ぶりに新しくなった市内電車の電停。これまでの乗り場から約15メートル南に移設され、郊外電車との乗り換えがスムーズになりました。
利用開始から初めての平日を迎えた25日の朝、通勤・通学客の反応は…?
通勤で利用する人:
「郊外線からいつも乗り換えているので、ちょっと遠かったのですごい便利になりました。いつもの半分くらいの時間で乗り換えができるので、すごくいいですね」
通勤で利用する人:
「だいぶ近いですね。時々(元の電停)だと、(乗り換えで)間に合わなかったりすることもあったので、便利になると思います」
一方、乗り場が変わって迷ったという人も。
通学の高校生:
「驚いてここに来れなかったです。いつもは奥の方で慣れていたのでちょっとびっくりでした」
びっくりしたのもそのはず。電停の切り替えは一晩で実施されたのです。
市内電車の軌道を切り替える23日土曜日の夜。78年間使われてきた電停は、この日で見納め。カメラを持った多くの鉄道ファンが集まりました。
電車少年:
「この駅で長く電車撮ったりしてたんで、新しい線路に切り替わる前に最後を見たいなと思って」「(Q最後の電車はどんな写真撮りたい?)最後乗ります」
そして、古町行きの車両が、ホームに入ってきました。切り替え作業のためこの電車が最後の発車となります。
車内アナウンス:
「・・・ドアが閉まります」
午後8時40分、最後の車両は多くの人に見送られながら、電停を後にしました。最後の車両が通り過ぎると、待機してきた作業員たちが一斉に線路のレールを切断するなど、軌道切り替えの作業に入りました。
8歳の鉄道ファン:
「線路の切り替えがあるってお母さんが教えてくれたので、それで来ました。線路を置いているところを写真(撮りたい)」
また、長時間カメラを構える鉄道ファンも。
鉄道ファン(中学2年生):
「僕が生きている間に一度しか見ることがないので、結構やる気で来ました」
松山市駅前の定点カメラでみてみると、約7時間の工事で、古いレールは撤去され、南側の新しい電停につながる新たなレールが敷かれました。
そして、日曜日の午前6時半ごろ。多くの鉄道ファンや利用客に迎えられ、道後温泉駅から始発便が到着しました。新たな電停の利用開始です。
鉄道ファン(松山から):
「新しい電停になってすごい気分も一新した」
13才男子(松山から):
「外国人とか多くなりそうなんで、今流れている案内放送とかも英語放送が入っていって、外国人にも対応してるなと思いました」
新しい電停は電車が到着すると光る地面のライトや、行先をイラストで表示するなどさまざまな工夫も凝らされています。
伊予鉄道・河野智臣専務:
「交通の拠点を中心にますます賑わいができて、地域に広がりを見せるということを我々も期待しております」
電停の移設というターニングポイントを迎えた市駅前の再開発。今後、古い電停が撤去され、イベントなどに活用できる交流広場の整備などが進められます。
野志市長:
「本当に大事な局面になってきていると思いますので、しっかりと地域の方の声を聞きながら、よりよい松山を子供や孫の世代に引き継げるように、これからもしっかりと取り組んでいきたいと思っております」
松山市駅前の再開発は、来年秋の完成を予定しています。
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