田久保眞紀 市長率いる伊東市政で「前代未聞」の事態がまた起きました。市議会の9月定例会で補正予算案や人事案など主要な議案が上程されないことが分かりました。
伊東市・田久保眞紀 市長:
(Q.市長おはようございます。9月定例会が始まりますが議会対応はどうするつもりですか?)おはようございます
8月25日午前10時前、伊東市役所に登庁した田久保眞紀 市長。
9月1日から始まる伊東市議会についての質問を記者から受けましたが、応じることなく市長室へと向かいました。
この市議会9月定例会をめぐっては25日、“異例”といえる事態が新たに判明しました。
伊東市・木村光男 総務部長:
前代未聞といえば前代未聞。今までにない状況に置かれているのが正直なところ
市の幹部が“前代未聞”と話すのは、市の当局が9月定例会に上程する議案について。
前年度の決算や条例改正案など17の議案が上程されますが、そのなかに「補正予算案」が入っていません。
補正予算案は当初予算を組んだ時からの事情や状況の変化に応じて各定例会に提出するのが通例となっていて、補正予算案が編成されないのはきわめて異例です。
もともと補正予算には定額減税の補足給付金のための3000万円やゴミ焼却施設の補修費5000万円など、市民生活に直結する予算が予定されていました。
伊東市・木村光男 総務部長:
市の当局と議会と両輪で同じ方向、市民のため色々と議論を交わしながら良い政策を早く迅速にやっていくのが正しい道だとは思っているんですけど、いま現在そこは混迷を極めている。言いづらい部分ではあるんですけど…早く何とかしないとなという思い
さらに、今回の議会では空席のままとなっている副市長と教育委員会の教育長の人事案も上程されません。
鮮明となった市政の停滞…市は今回の補正予算案などが上程できなかったのはあることが理由と説明します。
伊東市・田久保眞紀 市長(7月7日):
一度きちんと辞任をして自分の進退を決めさせてもらった後に改めて市民の判断を仰ぐために市長選挙に立候補したい
田久保市長が7月に表明した辞職と出直し市長選への立候補。
この表明があったため、新たに就任する市長の方針を反映しようと市は予算編成を止めていたと説明します。
ただ、田久保市長は市長を辞職することをやめたため、そこに混乱が生じました。
市民生活への影響が具体的な形となって現れつつある伊東市政。
9月定例会は9月1日に始まる予定です。