「北海道日本ハムファイターズのファームチームがもし江別に来たら、たくさん見に行くのでよろしくお願いします」(地元少年野球チーム)
市民の熱意と2万人の署名
8月22日、後藤市長に署名を提出した北海道江別市の地元少年野球チーム。
期成会も熱い思いを市長に直接伝えた。

6月中旬から市内のイベントや野球大会などで署名活動を続け、2か月で約2万人分を集めたということだ。
「(2軍移転は)みなさんが夢や目標を抱くことができるひとつだとあらためて思いました。私たちもこの思いをしっかり受け止めて頑張りたいと思います」(江別市 後藤好人市長)

商工会が中心に期成会結成へ
ファイターズの2軍本拠地は、2030年までに5000人収容の屋外スタジアムを中心に商業・住宅地の開発も進めるものだ。
ファイターズはこれまでに札幌圏の6つの市と情報交換などを進めているとした。
苫小牧市では商工会を中心に、白老、安平、厚真、むかわの4つの町と共に、9月にも誘致に向けた期成会を設立する方針だ。

真駒内公園の活用を巡って
一方、札幌市でも…
「市民の憩いの場にもなっている札幌市南区の真駒内公園。まもなく立ち上がる誘致期成会がこの公園にあるセキスイハイムスタジアムを新球場にという案を検討しています」(八木隆太郎フィールドキャスター)
「私は真駒内に50年以上住んでるんですけれど、ここが一番いいところだと思っている。その環境を壊されたくないっていうか毎日公園を歩いている人はそうだと思う」(反対派の南区民)
「盛り上がりますよね。南区の活性化にも繋がると思うんでいいなと思います。反対派の気持ちもわかります。自然環境がいいのでそれを生かして作ってほしいなとは思います」(賛成派の南区民)

9月にも期成会を立ち上げる予定のパークゴルフ場経営・吉田健一さん。
ボールパーク構想の際も真駒内への誘致を目指し、署名活動などを行っていた。
「前回もそうなんですけれど、ファイターズのような一流企業が立ちあげてくれれば活性化もなるだろうし人口減にも歯止めがきくんじゃないかと。是非来てほしいなと」(札幌誘致期成会準備会 吉田健一さん)

築50年以上と老朽化が進む「真駒内セキスイハイムスタジアム」。
吉田さんは新球場に建て替え、周辺の開発を進めてほしいと訴える。
その動きに賛同する人も…
「南区ってお年寄りが多いですよね。地下鉄の終点が真駒内なのに、お店もないし人口も少ないし」(南区民)
「地域の活性化を日本ハムファイターズは考えているから北広島みたいになるんだろうから呼ばない手はないだろう」(吉田さん)

2軍の本拠地を街の再開発の起爆剤に―
熱を帯びる札幌圏の誘致合戦の行方はどうなるのでしょうか。
