工事現場から離れた場所から遠隔で操作できる重機の見学会が、19日、江津市で開かれました。

山陰道の工事現場で土砂をすくう作業をしているバックホウ。
しかし、操縦席に人はいません。
実際に操縦しているのは、現場から2.5キロ離れた事務所にいるオペレーター。
バックホウに取り付けられたカメラからの映像を見ながら、遠隔操作をしています。

国交省が開いた見学会には、島根県西部の建設業者などから約80人が参加しました。
無人バックホウは、衛星を使ったインターネットを利用し、全国どこからでも操縦が可能で、危険な作業に伴う労働災害の防止や、人員の削減や作業の効率化にもつながります。

今井産業監理技術者・徳富達郎さん:
「一つの現場に一人オペレーターが必ずいるので、遠隔操作することによって、複数の現場を掛け持ちで切り替えることができ、小人化に繋がると考えている」

島根県内では、建設の現場で働く人の4分の1が60歳以上。
一方で、29歳以下は12%にとどまるなど、人材の高齢化が進むなか、国交省はこうしたICT、情報通信技術を活用した効率化の取り組みを広げ、人材確保や働き方の見直しなどの課題解決につなげたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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