被爆の実相を国の内外に発信し続けた被爆者夫婦の企画展が広島市で開かれています。
平和公園のレストハウスには被爆の実相を伝えることや被爆者同士の交流に尽力した吉川清さんと妻の生美さんの活動を伝える写真やパネルが展示されています。
企画展では、原爆ドーム近くで夫妻が営んだ土産物店を再現。
清さんの「原爆一号」という生前の呼び名が記された看板が展示されているほか、当時、実際に店に置いていた被爆瓦の一部も並べられています。
開催5回目となる今回は、銭湯などで入浴を断られた被爆者のために夫妻が用意したという「五右衛門風呂」が新たに再現されました。
「原爆ドームとヒロシマ」実行委員会・出山ひさ子さん
「(生美さんから)平和のことを少しずつでも続けてほしいという思いを託されたのでこの平和を続けるためにどういったことができるかということを考えるきっかけになったらいいなと感じています」
企画展は24日まで開かれていて、午後4時半からは夫妻を描いた映画も公開されます。