雲仙・普賢岳災害の対応に奔走し、「ひげの市長」として知られた島原市の元市長・鐘ヶ江管一さんが22日、亡くなりました。

94歳でした。

鐘ヶ江管一さんは1931年、島原市に生まれ、中学卒業後は家業の旅館「国光屋」の経営に携わる傍ら、1980年、島原市長に初当選し3期12年務めました。

3期目の1990年11月には雲仙・普賢岳が198年ぶりに噴火。

鐘ヶ江さんは避難対策や被災者対策の陣頭指揮に当たり、復興を成し遂げるまでは、と伸ばしたあごひげから「ひげの市長さん」として全国的にも注目されました。

市長退任後は災害対応にあたった苦悩の日々を著書「普賢鳴りやまず」に赤裸々に綴ったほか、全国各地で日頃からの防災意識の大切さについて約1000回を超える講演活動に取り組みました。

2001年に勲四等瑞宝章を受章、2002年からは雲仙岳災害記念館の名誉館長を務めていました。

仮通夜は23日午後6時から、通夜は24日午後7時から、葬儀・告別式は25日正午からいずれも島原市の江東寺で営まれます。

テレビ長崎
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