岩手県奥州市にある胆沢ダムでは、8月20日に貯水率が3.5%と過去最低の水準になり、農業用水の供給を停止しました。農業関係者からは今後を懸念する声が出ています。
胆沢ダムは、20日時点の貯水率が3.5%となり、2014年のダム管理開始以降最も低くなりました。
こうした状況を受け、22日はダムの管理に関わる国や県などの担当者が集まり情報を共有する会議が開かれました。
このなかでは貯水率が過去最低となった20日から、奥州市や金ヶ崎町などへの農業用水の供給を停止していることが報告されました。
この断水で水位はやや回復したということで、貯水率は22日に3.8%となっています。
22日時点で断水による農作物への被害はほとんどないということですが、農業関係者からは懸念の声が上がっています。
胆沢平野土地改良区 千田公喜理事長
「(田んぼによっては)まだ穂が出ていない場合もあるので、もう少し水が欲しいと心配している」
一方、胆沢ダムで賄っている約1万3000戸分の上水道の水は通常通り供給しているということです。