JA全農いわては8月22日、農家に支払う前払い金、いわゆる「概算金」の額について60kgあたりで2024年より9000円引き上げることを決めました。
現行の制度となってから引き上げ幅は過去最大です。
概算金はJAが農家に支払う前払い金の基準となるもので、その年のコメの流通価格にも影響します。
22日は県内に7つあるJAの組合長などが、2025年のコメの概算金について協議しました。
その結果、1等米60kgあたりで「ひとめぼれ」が2万8000円、「あきたこまち」が2万7500円、「銀河のしずく」が2万8500円といずれも、2024年より9000円引き上げられました。
概算金が2万円台となるのは現行の制度となった2015年以降初めてで、引き上げ幅も過去最大となっています。
JA全農いわてでは引き上げの理由として、高温や雨が少ない影響でコメの作柄が懸念されること、コメの需要量が2年連続で増加していることなどを挙げています。
JA全農いわての阿部貴明米穀部長は「消費者にとってはコメの値上がりで、つらい部分もあると思うが、生産者のため理解してほしい」としています。
JAによりますと、新米が店頭に並ぶのは10月上旬ごろとなる見込みです。