お盆を過ぎても厳しい暑さが続いていますが、宮城県南三陸町では、これから収穫を迎えるブドウに異変が起きています。
農家 阿部博之さん
「開けて見た時にあっと思った。高温で焼けてしまって、ここまでひどいのは初めて」
枝についたまま、まるで梅干しのようになってしまった「赤ブドウ」。クイーンニーナという品種で、甘くてジューシーな粒が売りだそうですが、これでは売り物になりません。
南三陸町入谷にある農園。シャインマスカットなど、8品種のブドウ栽培に取り組む農家の阿部博之さんです。
農家 阿部博之さん
「7月がずっと暑さが続き、そのまま8月に入り、雨も降らずだから、まずいと思ったのは7月後半から」
長引く猛暑に加え終わりが見えない雨不足。手塩にかけて育てた一部の品種で生育が遅れていて、今年の収穫量は去年より3割減少する見込みだということです。
「しおかぜ葡萄」の愛称で、去年から新たな特産化を目指し、販売が始まった南三陸町のブドウ。去年の販売会では飛ぶように売れていました。
阿部さんによりますと、今年の販売会は去年より2週間ほど遅い、9月中旬を目指しているということです。
農家 阿部博之さん
「しおかぜ葡萄として売り出して今年で2年目。みんなで気合を入れて頑張っていたが、みんなも同じように苦労していると思う。もうちょっと実が大きくなればいい」