秋田県鹿角市の市議会議員のパワーハラスメントの疑惑をめぐり、政治倫理審査会は22日、議員1人にパワーハラスメントととれる行為があったと認定した報告書を市議会議長に提出しました。
鹿角市では前職の市議からパワーハラスメントを受けたとの情報が寄せられ、市の職員を対象にした無記名のアンケート調査で237人のうち27人がパワハラを「受けた」「見た」と回答しました。
その後、記名式のアンケート調査で職員227人のうち3人が現職を含むそれぞれ別の議員からパワハラを「受けた」または「見た」と回答し、内容は「大声を上げていた」「急に呼び出された」などでした。
18日の審査会では、議員によるパワハラととれる行為1件を認めました。
22日は審査会を終えた後、佐藤大介会長から児玉悦朗議長に報告書が手渡されました。
鹿角市議会・児玉悦朗議長:
「1件事実だと認定されたことはとても重く受け止めているし、議会としてもどのような対応をするかこれから検討を進めていきたい。政倫審にオブザーバーとして参加し、今回の行為はパワハラに当たると答えた。ハラスメントの典型的な例だと感じた」
政治倫理審査会は22日で解散し、9月中に市のホームページでパワハラととれる行為をした議員の氏名とその内容が公表されます。