秋田市の大学に新たな自動販売機が設置されました。ただ商品を売るだけではなく、環境に配慮したある仕掛けが備わっています。県内の大学で設置されるのは初めて。どんな自動販売機なのでしょうか。
山崎友海也アナウンサー:
「一見普通に見えるこちらの自動販売機。しかし一際目につくのが『CO2食べてます』の文字。こちらの自動販売機はなんと二酸化炭素を吸収しているんです!」
その名も「CO2を食べる自動販売機」。中には二酸化炭素の吸収剤が入った2つのダンボールが備えられています。吸収剤に二酸化炭素を注入すると、吸収されていく様子が確認できます。販売機1台で吸収する二酸化炭素は、年間最大60キロ。スギ20本が吸収する量に相当します。
国際教養大学・磯貝健副学長:
「建物1つにしても、いかにCO2を出さないかということに技術がどんどん進んでいる時代です。技術が自販機という身近な物の中にも取り入れられてきた。学生たちに時代の流れを感じとってもらいたい」
吸収剤はコンクリートやフロアタイルなどの原料に加工されます。また大学では、吸収剤を活用した製品を学内で利用できないかを模索するなど、循環型社会の実現に取り組むとしています。