去年、ノーベル平和賞に選ばれた日本被団協の代表委員田中重光さんが21日鹿島市で講演しました。

【田中重光さん】
「親とはぐれたですね、3・4歳ぐらいの子どもたち、“お母さん、お母さん、痛いよ早くむかえにきてよ”そういう泣き声」

この講演会は原爆投下から80年が経過し、被爆者が少なくなる中、被爆体験を風化させないよう日本被団協の代表委員を務める田中重光さんを招いて行われたものです。
被爆当時、4歳だった田中さんは自らの目で見た当時の長崎や母親が救護にあたっていた被爆者の様子などを語りました。

また去年ノーベル平和賞に選ばれた日本被団協の活動を紹介し、原爆の被害者への国家補償を求めることの大切さを訴えていました。

【日本被団協 田中重光さん】
「台湾有事のときに犠牲者が国民から出たとしても、その人たちには何の補償もしません、だからこのことは被爆者だけじゃなくて日本人全体のこと」

【来場者】
「戦争か平和かの岐路に立たされてますから、この人たち(日本被団協)の力は大きな力となって私たちももっと平和運動を進めなきゃと」

サガテレビ
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