今回のテーマは「熱帯低気圧と台風の違い」についてです。
【甲斐気象予報士】
※動画をご覧ください
熱帯低気圧が台風に変わりますが、何が変化すると台風になるでしょうか。
A.大きさ、B.風の強さ、C.気圧
正解はB.風の強さでした。正確には台風中心付近の最大風速が17.2メートル以上になると台風になります。
詳しく見ていくと熱帯低気圧も台風もどちらも構造は同じで暖かい空気だけでできています。
温帯低気圧は暖かい空気と冷たい空気を備わっていて、前線があります。
熱帯低気圧や台風は、暖かい海面から供給された水蒸気が凝結して雲粒になる時に放出される熱をエネルギーとして発達します。
そして最大風速が17.2メートルを超えると台風となります。あくまでも最大風速の違いですので、強風や大雨をもたらす恐れがあるため注意しておかないといけません。
【アナウンサー】
週末は熱帯低気圧の影響ありますか?
【甲斐気象予報士】
熱帯低気圧由来の湿った空気の影響で大気の状態が不安定となりそうです。
晴れ間が出ることもありますが、所によって雨や雷雨となることがあるでしょう。
日曜日にかけて不安定な空模様が続きますので、落雷や突風、急な強い雨にご注意ください。
月曜日以降も晴れ間が出る日もありますが、湿った空気の影響を受けて雲が出て雨や雷雨になる日もありそうです。最高気温は平年並みの日が多くまだまだ30度を超える残暑が続きます。体調管理に注意しましょう。