鹿児島の最低賃金を巡るニュースです。
鹿児島の最低賃金は現在953円ですが、労使の代表者などが最低賃金について話しあう専門部会で、これまでに労働者側は88円、使用者側は厚生労働省が示す目安通りの64円の引き上げを提案しています。
いずれの案も1000円を超えることから、鹿児島の最低賃金は初の1000円台となる見通しですが、両者の案には24円の大きな隔たりがありました。
21日に開かれた5回目の会議でも労使の隔たりは埋まらず、結論は次回以降に持ち越されました。
21日午前に開かれた鹿児島の最低賃金について話し合う専門部会。労働者側は88円、使用者側は64円と最低賃金の引き上げ幅に大きな差がある中―
労働者側
「歩み寄りという形で考えている。(金額は)この場では控えさせていただきたい」
「歩み寄りを考えている」とした労働者側に対して使用者側はー
使用者側
「(64円引き上げは)ギリギリの判断であった。そういった意味でこれ以上の引き上げは考えていない」
「これ以上の引き上げは考えていない」と言及。両者の隔たりは埋まらないまま、非公開での議論へ。そして、約1時間後に再開した専門部会で―
県最低賃金専門部会 川口俊一会長
「労働者側が歩み寄りの金額として83円と提示した。使用者側が提示しているのは64円。いまだにかなりの隔たりがある。結審は難しい現状という認識」
労働者側が5円歩み寄ったものの両者の金額差は19円と隔たりは大きく、結論は次回以降に持ち越されました。
次回の専門部会の日程はまだ決まっていません。鹿児島労働局によりますと5回の専門部会をへて結論が出ないのは珍しいということです。