東京・東久留米市で、ゲリラ雷雨の影響で増水した川の中に人がいると通報が入った。取材班が現場を訪ねると、この場所は立ち入り禁止になっていた。一方で、その近くに川は遊び可能な場所も設けられていて、東京都にその“違い”を聞いた。
濁流の中に人影…“発見”には至らず
18日、東京・東久留米市を流れる落合川で、河川カメラが雨で増水した濁流の中にいる人影を捉えた。当時、落合川は腰の高さにまで水位が上がっていた。

18日午後、都内でゲリラ雷雨が発生し、落合川の水位は上がり、生い茂っていた草をあっという間に飲み込んだ。
そんな中…。

警視庁によると「川に入っている男性がいる」と通報が入り、駆けつけた警察官が付近を捜索したものの、それらしい男性は見つからなかったという。
20日、イット!取材班は現場に向かった。

そこには斜面を滑り台のようにして遊ぶ子どもたちの姿があった。この場所は、家族連れなどにとって水遊びを楽しむ“憩いの場”となっていた。

しかし、実はこの場所は「立ち入り禁止」となっている。
立入禁止は「両側が舗装され急な増水の可能性」があるから
一方、5分ほど歩いた場所には水遊びが可能なエリアがあり、家族連れでにぎわっていた。
都が管理する広場があり、安全に川遊びが出来るスポットがあった。

訪れていた保護者は、この川遊びできるスポットを「オアシス」と語り、子どもは「楽しい場所!」と声を上げた。
別の保護者は「この辺は安心して遊ばせられるけど、少し行くと深くなるので子どもだけでは…」と話す。

同じ川で場所によって立ち入りを制限していることについて、川を管理する東京都は「立ち入り禁止の場所では川の両端が舗装されているため、雨で急に水位が上昇する恐れがある」のだという。
東京都は「立ち入り禁止の場所に入ることは、大変危険なのでやめてほしい」と注意を呼び掛けている。
(「イット!」8月20日放送より)