高円宮妃久子さまはきょう都内で行われた障害者による美術展の表彰式に出席されました。
久子さまが出席した「東京都障害者総合美術展」は、障害がある方が文化芸術活動を発表する場として設けられ、優れた才能を引き出すとともに、障害者への理解を深めてもらおうと1986年から毎年開かれています。
40回目の今回は703点の応募があり、入選したおよそ200点が会場に展示されました。
久子さまは、第一回の美術展に高円宮さまと出席して以来、毎年のように姿を見せられています。
今回の最高賞である最優秀賞にはイタリア語会話のテキストを参考に描いた鈴木伸明さんの「イタリアの夕暮れ」が選ばれました。
表彰状などが手渡されると久子さまは拍手を送られていました。
審査員を務めた草間弥生美術館館長建畠晢さんは「アートの舞台では障害は才能に転換してしまう」と障害者の作品の可能性に触れた上で、今回は変化に富んだ作品が多かった、と講評しました。
表彰式の後には、久子さまが入選作一点一点を説明を受けながら鑑賞し、これまでに入選を繰り返していた最優秀賞の鈴木さんには「だんだんよくなり、今回は素晴らしいですね」「見ていて楽しくなる作品」と声を掛けられていました。
また、優秀賞に輝いた東海林陽子さんが4年かけて描いた「コスモスのふるさと」については「場所はどこですか。見た事のある景色に似ています」などと話しかけられていました。
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(5枚)