“黄色の共演”にファンが殺到した。
狙っていたのは“奇跡の一枚”だった。

この記事の画像(18枚)

ひまわりが咲き誇る景色の中を、ドクターイエローが走り抜ける瞬間をカメラでとらえた“奇跡の一枚”。

その奇跡が再び訪れるとあって、畑の周りには“カメラマン”、多くの人が“映え写真”を狙っていた。
しかし、この人気の撮影スポットでは、大声が飛び交う事態が起きていた。

「あかんぞー」
「ケガしますよー逃げてください」

“幸せの黄色い新幹線”と呼ばれる新幹線の点検車両

話題のひまわり畑があるのは、岐阜・大垣市。

咲き誇る約14万本のひまわりを見ようと、20日も多くの観光客が詰めかけていた。

「(ひまわりが)かわいかった。初めてひまわりがいっぱいあるのを見た。幸せでした」
「きれいで満足。また来年も来たい」

この男性は、夏の特別な一枚を求めて、大きなカメラを持参していた。

「この時期限定の写真が撮れるのを楽しみにしている。360度ひまわりでしあわせです」

こうしたひまわり畑の中で“映え写真”を撮る観光客がいる一方で、畑の周りにも多くのカメラマンたちが集まっていた。
その狙いは…

ひまわり畑の近くを疾走する “ドクターイエロー”。

JR西日本が2027年をめどに運行を終えるとしている新幹線の点検車両で、いつ走行するかが分からないことから、“幸せの黄色い新幹線”と呼ばれる“超レア車両”。

ひまわりとドクターイエローの夏限定の“黄色の共演”が見ることができる撮影スポットだった。

過去には騒然とした場面も

しかし以前には、一部の「撮り鉄」による迷惑行為が相次いだという。
現場が騒然としたことも…

「そこの白い帽子の方ダメですよ、そこ!」
「下がってください」
「あかんぞー」

「ケガしますよー逃げて下さい」
「そこの人邪魔!!、前へ進む!」

ドクターイエローの通過時間が迫る中、突然、その場にいた人たちが大きな声を上げた。

撮影者:
いや…これはねぇ…ひどいです。ドクターイエローの日には(ひまわり畑に)行きたくないという人がいる。

ひまわり畑の実行委員会は今後、見学者への怒号が飛び交う場合、畑に三脚や脚立などの持ち込みを禁止することを検討すると警告を行っている。

大垣ひまわり畑実行委員会・安藤千博さん:
本来はみなさんが(ひまわりを)見てもらうために栽培しているためで、ドクターイエローを撮るためではない。わざわざ汚い言葉で「どけ」はやめてほしい。

“奇跡の一枚”を狙う1000人超の人たち

そして午後3時半。
ドクターイエローの運行のうわさを聞きつけた鉄道ファンや家族連れらが、畑の周りに続々と集まってきた。

その数は、1000人近くにのぼった。

記者リポート:
あちらのひまわり畑の外側の歩道にも、カメラを構えている人がたくさん並んでいます。

畑の中に入りきらない人たちが外からカメラを構え、“奇跡の一枚”を狙っていた。

午後4時過ぎ。
ついに待ちに待った瞬間が訪れる。

記者リポート:
ドクターイエローとひまわりのコラボ写真を収めようと、皆さんシャッターを切っています。

目の前を、わずか5秒ほどで通り過ぎるドクターイエロー。
みなさん、夏の奇跡の一枚を撮影し、笑顔で帰っていった。
(「イット!」8月20日放送より)