真庭市や新見市など岡山県北西部には分娩ができる医療機関が1つしかありません。産婦人科の医療体制の充実を求めて、6つの市町村が8月20日、岡山県に要望書を提出しました。
岡山県庁を訪れたのは、真庭市の太田昇市長や岡山県美咲町の青野高陽町長のほか、新見市・高梁市・吉備中央町・新庄村の県北西部の6つの自治体の担当者です。岡山県の尾崎祐子副知事に要望書が手渡されました。
県北西部では、2025年3月、新見市のクリニックが少子化などの影響で分娩を廃止したため、6つの市町村で分娩ができる医療機関は、真庭市の落合病院ただ一つとなりました。その落合病院の産婦人科の医師も非常勤を含めて3人で、充実した医療の提供が困難な状況だといいます。
要望では、落合病院の産婦人科が維持できるよう医師の確保に向けた県の予算措置や、県北の産婦人科の医療体制の整備などを求めています。
(真庭市 太田昇市長)
「南北格差、南厚北薄とよく言われるが、それがさらに拡大している、これを解決していくのは県の責務だと思う」
岡山県内で分娩ができる施設は現在37カ所ありますが、県北では津山市と真庭市、美作市の4カ所(助産院含む)だけで、県南に集中しています。