鹿児島県内で2回、線状降水帯が発生したことにともなう大雨で、鹿児島県姶良市の小学校では校庭や建物の一部に大量の土砂が流れ込む被害が出ました。
2週間後、9月1日の2学期の始業式にむけ、18日から教師らが土砂の撤去作業にとりかかりました。
姶良市の竜門小学校では学校の前を流れる網掛川にかかる橋が流され、校庭に土砂が流入しました。
全校児童48人のうち4人がこの橋を通って通学していて、新学期からは迂回することになりますが、1年生の児童では通常10分程度の道のりが40分以上かかるそうです。
芝で覆われた校庭は土砂で覆い尽くされ、芝がほとんど見えなくなっています。
川に近い体育倉庫には18日も大量の土砂や草木が残っていました。
「泥って重いですよね...」
重機を使った作業が19日行われるのを前に、教職員が手作業で倉庫内の土砂を搬出していました。
中川雅温記者
「こちらの建物は学童として使われていましたが、大量の土砂やもので床が覆われていて、建物を使える状況ではありません」
児童クラブの建物にも土砂が流入しました。
児童クラブでは8月8日から17日まで子どもたちの受け入れを中止していましたが、18日から再開しました。
竜門児童クラブ支援員
「どうしても受け入れられない子どもがいる。お気に入りのものが流されてしまった。あと2週間で学校も始まる。通常通りの生活がやっていけたら」
断水は解消されていますが、校内の水道水は白く濁っています。
このため、学校は児童に水筒などを必ず持ってくるよう、保護者に伝えました。
姶良市立竜門小学校・西希里子教頭
「(8月21日の)出校日は今のところ実施する予定。子どもたちの様子をみたい。(子どもたちが)元気に来てくれれば。(子どもたち同士が会うことで)少しでも元気になってもらえる21日になってもらえば」
「運動会の練習も始まる予定だった。まだ運動会はどうなるか分からない。水分補給が、子どもたちが持ってくる水筒だけで足りるのか心配」
18日再開した児童クラブは学校の敷地内にある、これまでとは別の建物を利用して子どもたちを受け入れているということです。
9月1日の始業式までに復旧を終わらせたいが、めどは立っていないということです。