大分県内では通常のコメより一足先に実る、早期米の収穫が進んでいて早くも2025年の新米が流通し始めています。
少ない雨や猛暑の影響はあったのか、取材しました。
◆TOS佐々木理人記者
「佐伯市では今、早期米の収穫真っ只中です」
県内で最も早期米の生産が盛んな佐伯市。
永田不二男さんの田んぼでも8月から、早期米の収穫を始めていて、今が最盛期だということです。
早期米とは4月に田植えを行い早いところで7月下旬から収穫が始まるコメのことを指していて県内では、佐伯市や国東市の平野部など土地が低く温暖な地域で盛んに行われています。
観測史上最も早い梅雨明けとなった2025年は雨不足や連日の猛暑の影響が懸念されましたが、永田さんによりますと出来は上々で今週末までにおよそ300キロを収獲する予定です。
◆永田不二男さん
「出来はいい。美味しいのでいっぱい食べてください!」
では、県内全体における2025年の早期米の作付状況や出来はどうなっているのでしょうか。
県が行った調査によりますと2025年の早期米の作付面積は279ヘクタールで2024年よりも10ヘクタール増加しています。内訳は佐伯市が104ヘクタール国東市が75ヘクタールなどとなっています。
◆県農林水産部白岩直希さん
「生育状況は平年並みくらいで進んでいて一部の地域ではやっぱり雨が降らなかったことはあったが県全体でみると概ね問題ない」
また、9月下旬ごろから収穫が始まる通常のコメも含めたコメ全体の作付面積も2024年に比べて1000ヘクタール増加。
このまま、順調に生育が進めば県内のコメの生産量は増える見込みだということで今後の販売価格がどうなるか注目です。