アメリカのトランプ大統領の側近、ウィトコフ特使は、米露首脳会談の合意事項として、ロシアがアメリカなどによるウクライナへの「安全の保証」を受け入れる考えを示したと明らかにしました。
ウィトコフ氏は17日、CNNの番組で、アメリカやヨーロッパがウクライナに事実上、NATOの集団防衛義務=北大西洋条約第5条に類似した「安全の保証」を提供することについて、ロシアが容認したと述べました。
北大西洋条約第5条では加盟国が軍事攻撃を受けた場合、全加盟国への攻撃と見なして武力行使を含む必要な行動を直ちに取ると規定されています。
ウィトコフ氏は「ロシアがNATOに似た形で米欧の関与を認めたのは初めてで、画期的だ」と強調しました。
さらにロシアは、和平合意を結ぶ際に、ヨーロッパの領土を侵攻しないと自国の法律で明文化することにも同意したとしています。
さらに、ウクライナとロシアの「領土交換」についても、ロシアが譲歩する姿勢を示したと言及しています。
また、アメリカのルビオ国務長官も17日、ABCテレビの番組で「双方が妥協しなければ和平合意は実現しない」と指摘し「領土に関してはウクライナが最終的に決める」と述べました。