中国・北京で行われた世界の国々が参加した運動会。
主役は人ではなく人型のロボットです。
ボクシングの試合で、人間顔負けの機敏な動きでパンチやキックを繰り出す人型ロボット。
一方で、倒されても即座に立ち上がるといった“人間離れ”した動きも。
2022年の冬季オリンピックの会場となったスタジアムで始まった、人型ロボットの運動会。
日本を含む16カ国の約280チーム、500体のロボットが参加し、25種類に及ぶ競技で熱戦を繰り広げます。
サッカーの試合では、軽やかな動きを見せます。
しかし、1体が転倒すると、続々と他のロボットも転倒していき、自力で起き上がれないロボットはスタッフがピッチの外へ。
会場では、スポーツだけではなく兵馬俑(へいばよう)型ロボットによるダンスも披露されました。
観客は、「想像を超えました。ロボットは機械的な簡単な動きしかできないと思ったが、とても繊細な動きで良かった」「とても良かった。夢は科学者になってロボットを発明したい」と話しました。
アメリカのモルガンスタンレーの調査によると、中国のロボット市場は2024年の約6兆8000億円から、2028年には約15兆6000億円へ倍増する見通し。
2025年は、人型ロボットの量産元年となる“歴史的な転換点”としています。
そんな中で開催された今回の大会には、中国が世界に向け“技術の進歩”をアピールする狙いがあるとみられています。