終戦から80年。終戦記念日の15日、福井市内でも戦没者追悼式が行われました。遺族らが参列し、市出身の戦没者1万人余りの霊を慰め平和を誓いました。
 
式典には、福井市の西行茂市長ら関係者、戦没者の遺族ら約140人が参加し、1分間の黙とうを捧げました。この後、参列者は祭壇の前に白菊を手向け、戦地で亡くなった人や福井大空襲の犠牲者ら市の戦没者合わせて約1万1000人の霊を慰めました。
 
戦争の記憶を若い世代に受け継いでもらおうと、福井市では毎年、追悼式典の運営ボランティアを募集していて、今年は小学生から大学生までの8人が参加しました。
 
戦没者の遺族は―
「(父は)私が生まれる前に戦争に行ってしまって、生まれたのは知っているみたいだけど、私の顔は知らないと思う。『お父さん』と一度も言えなかったのがさみしい」
 
「世界各地で紛争が絶えない時期なので、日本も今までの戦争の記憶を次世代に伝えて、絶対戦争が二度と起きないようにする。そういうことが、今私たちが遺族として精一杯できることではないか」
  
戦後80年の今年は、初めて市のアカペラサークルを招いて平和と命をテーマにした歌も披露されました。

福井テレビ
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