連日、家庭菜園がクマに荒らされている北海道南部の江差町で、8月14日もスイカなどの被害が明らかになりました。
お盆を迎え、墓参りでも緊張が続いています。
「クマはあちらの木の柵をなぎ倒し、そのままこちらにあったスイカを食い荒らしたとみられています」(阿部空知記者)
8月14日午前5時ごろ、江差町にある住宅裏の家庭菜園でスイカ約15個が食べられているのを近くの住人が発見しました。
現場には幅約13センチの足跡が複数見つかっていて、クマによるものとみられています。
「近くに山があるわけでもないのに、国道を通ってきてるので怖いですよね」(被害にあった住民の家族)
「田んぼの周辺には動物の足跡のようなものが点々と繋がっており、田んぼの端の方では稲が踏み倒されているのが確認できます」(小町麻紀カメラマン)
さらに、隣町の厚沢部町でも水田のコメが約10平方メートルにわたり被害にあいました。
お盆を迎え、江差町内では墓参りに訪れる人はまばらで、緊張感が高まっているように見えます。
「お供え物あげても持っていかなきゃ。置いて行ったら大変です。墓までクマが出るというのは聞いたことない」(地元住民)
北海道は江差町に「ヒグマ注意報」を出し注意を呼び掛けていますが、クマの出没は止まらず、不安な日々が続いています。