お盆休みにお墓参りをされた方、また、これから出かける方も多いと思いますが、富山県氷見市の墓地では去年1月の能登半島地震で倒壊したままのお墓も見られます。

14日も静かに手を合わせる人の姿が見られました。

午前中から厳しい暑さとなった氷見市。

市営の村上墓地には、朝から家族連れが先祖の眠る墓に手を合わせていました。

去年1月の能登半島地震で県内で最も被害が大きかった氷見市。

この墓地では、およそ450基のうち半数程度が倒れたり、墓石がずれる被害が出ました。

崩れ落ちたまま1年以上が経ったお墓に花を手向ける人の姿がありました。

*女性
「お骨の中に墓石が倒れ込んで、お骨をつぶしている状態だった。直しても墓参りに来る人がいないので直すのは選択肢にない。悲しい。見るたびに申し訳なくて」

*男性
「地震で欠けた」

この男性のお墓は去年の地震で土台が欠け、そのままになっています。

実は上の墓石も2007年の能登半島地震で倒れ建て直したといい、地震の被害はこれで2度目です。

*男性
「直したい」

*Q.直すめどはついている?
*男性
「ついていない」

1年前、去年8月にBBTが取材した村上墓地です。

震災から8か月。

墓石を覆った応急処置のブルーシートが目立ちました。

一方、きょう14日の村上墓地。

ブルーシートは減ったように見えますが、地震と家族の高齢化で、再建をあきらめ墓じまいをして更地にしたケースも増えているということです。

氷見市のほかの市営墓地でも被害がそのまま残る墓があり、市は修復の依頼に専門業者が追いついていない事も理由のひとつではないかと話しています。

富山テレビ
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