県警は、公安委員会が決めた交通規制内容と、実際の道路標識などが食い違う事例が県内で約3000件確認されたことを明らかにしました。

誤った認識に基づいて139件の摘発があり、中には免許が取り消された事例もあったということです。

これは2021年10月から県内全域で行われた調査で発覚したもので、交通取り締まりに必要な公安委員会の決定と道路標識や道路標示が食い違う事例は、2973件確認されました。

これにより、県内3カ所の交差点であわせて139件の誤った摘発があったということです。

このうち、鹿児島市郡元にある法文学部前交差点では、取り締まりに必要な公安委員会の決定がないまま、原付バイクの二段階右折で122件の誤った摘発が行われました。

現在、この場所では道路標示にあわせた公安委員会の決定が行われています。

これらの誤った交通取り締りにより、1人が免許取消、2人が免許停止の行政処分を受けていて、2024年までに反則金を全額返金するとともに、行政処分も取り消したということです。

県警は一連の事態の原因について、公安委員会の決定への認識不足や、道路管理者との連携不足などがあったとしています。

鹿児島テレビ
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