夏の甲子園、2回戦に臨んだ宮城代表・仙台育英。1年生のスーパープレーや豪快な一発など攻守がかみ合い3回戦進出を決めました。
島根代表・開星と15年ぶりに甲子園で顔を合わせた仙台育英。
15年前の試合では、2点ビハインドで後がない9回オモテ2アウトから、相手の落球で仙台育英が逆転。
逆に9回ウラ、サヨナラかと思われた打球をレフトがスーパーキャッチ。
6対5で仙台育英が劇的な勝利をおさめ、甲子園で語り継がれる一戦となりました。
8月14日の試合、仙台育英の先発は最速146キロの2年生、梶井投手。
しかしその立ち上がり、いきなりピンチを背負うと、センターへの犠牲フライ。地方大会の打率が出場校トップの開星打線に先制を許します。
それでもそのウラ、1アウト2塁3塁のチャンスを作り、打席には4番・川尻選手。
ライトへ運ぶ犠牲フライから、捕球後の相手のミスをつき2塁ランナーも一気にホームイン!高い走塁意識が光り逆転に成功します。
その後3回、先発の梶井投手が逆転のピンチを背負ったところで1回戦完封勝利のエース・吉川投手がマウンドへ。この場面で相手の3番・4番に仕事をさせず、同点のホームを踏ませません。
スーパープレーも飛び出します!
セカンド有本選手のグラブトスからショートの砂選手!1年生の二遊間がダブルプレー!チームが掲げる「守り勝つ野球」を1年生コンビが体現します。
仙台育英は1点を追加し迎えた6回。1番・田山選手と1回戦でホームランの2番・原選手が連続タイムリー!強打の1・2番コンビが躍動しリードを広げます。
8回には高校通算30本塁打の高田選手が、大会第7号のソロホームラン!県大会の不調から8番に入るスラッガーの一発で勝利を大きく引き寄せます。
投げてはリリーフで登板のエース吉川投手が9つの三振を奪う好投!
開星と15年ぶりの対決を2対6で制し、3回戦進出を決めました。
有本豪琉選手(1年)
「あのようなきわどい打球が来たらグラブトス行くぞと砂には言っていたので、イメージは湧いていた」
砂涼人選手(1年)
「打球来た瞬間、抜けるかとれるかという厳しい打球だったけど、有本がとってくれると信じてベースカバーに入りました」
高田庵冬選手(3年)
「自分がずっと憧れていた場所で打てて一番うれしいホームランでした。この打順(8番)に一喜一憂するのではなくて、ここで一本欲しいというところで単打でもいいから打点を稼いでいきたい」
仙台育英の3回戦は、17日(日)午前8時から行、沖縄代表・沖縄尚学と対戦します。
※高田庵冬選手の高ははしごだか